2005年12月26日

今日も東京新聞は通常運転

東京新聞から三連発で。

まずはコラム「筆洗」から。

真新しい新聞を同僚に見せると、一瞬驚いたようだった。一面の… (東京新聞 12/26)
 真新しい新聞を同僚に見せると、一瞬驚いたようだった。一面の大見出しは「沖縄戦 事実上の終結」と伝えている▼沖縄の琉球新報社が発行した『沖縄戦新聞』。激しい地上戦闘が続いた沖縄戦の終結から今年が六十年にあたることで企画された。移住した多くの沖縄県民も犠牲になったサイパン陥落から降伏までの十四の紙面を、六十年後のその日に発行した▼戦時の新聞は戦意高揚に加担して市民を戦争に駆り立てた。こうした負の歴史を繰り返すまいと今の情報と証言、視点で編集した新聞だ。新聞協会賞などを受賞し、セットで出版している(問い合わせは電098・865・5100)。見事な紙面に沖縄の記者たちの見識と志を思う▼六十四年前の今ごろは太平洋戦争の開戦後で鳴り物入りの大本営発表が続いた。が、連合艦隊司令長官の山本五十六は「報道なんか、静かに真相を伝えれば、それで充分(じゅうぶん)なんだ」と語った。「嘘(うそ)を言うようになったら、戦争は必ず負ける…世論の指導とか、国民士気の振作(しんさく)とか、口はばったいことだよ」(阿川弘之『山本五十六』)▼やがて大本営発表は嘘で塗り固められて、真実は伝えられなかった。『沖縄戦新聞』によれば、五月初めに沖縄戦は事実上敗北した。なのに捨て石のような持久戦が六月下旬まで続き、巻き添えになっても勝利を信じていた住民は終盤の「解散命令」で見捨てられ、さらに倒れた▼「戦争の最初の犠牲者は真実」という言葉がある。真実が犠牲になれば市民もたやすく犠牲になることを、『沖縄戦新聞』は如実に教える。

お ま え が 言 う な

保守回帰呼んだ小泉旋風 大型選挙相次ぐ (東京新聞 千葉版 12/26)
 三月の知事選、六月の千葉市長選、そして九月の総選挙と県内は大型選挙が続いた。衆院選では小泉旋風が吹き荒れ、自民は十三小選挙区のうち十二を取る圧勝。比例復活を含め選挙区に擁立した候補全員が当選した。知事選でも自民系候補が接戦を演じ、民主優位だった県内は大きく保守へと揺れ戻った。

 ■最後は大接戦

 三月投開票の知事選は当初、堂本暁子知事の楽勝ムードだった。

 自民、民主とも独自候補の擁立を宣言しながら、とうとうあと一歩が踏み出せなかった。政党にとって四年前に堂本知事を当選させた無党派旋風は深いトラウマになっていた。

 結局、堂本知事の相手は、ともに無所属の元衆院議員森田健作氏ら二人。森田氏は自民の支援を受けて選挙戦を戦ったが、関係者の間で堂本知事優位という見方は動かなかった。ところが、最後で様相が一変。森田氏が六千票差まで詰め寄る大接戦となった。

 この結果は、堂本氏の二期目の県政運営に影を落とし、次期知事選にも影響しそうだ。

 森田氏は落選後も県内をロケ地に映画を製作し、野球の社会人クラブチームを結成するなどアピールを強める。県政界では、次期知事選を狙った動きとみる人が多い。

 そして今期限りの引退を表明していた堂本氏だが、最近になって「もう一期やるわよ」と笑顔で周囲をけむに巻く。

 一方、手応えを感じた自民は“無所属”の森田氏でなく、独自候補擁立に色気を見せる。「来年にも(知事選の)候補者を決めたい」(県連幹部)。早めの対応で、同じ保守層を地盤に持つ森田氏立候補の芽を摘もうと狙っている。

 ■「小泉に1票」

 衆院選中盤、駅前の歩道を埋め尽くした聴衆は、降りしきる雨でびしょぬれになりながら、小泉首相を待ち続けた。そして選挙戦最終日も小泉首相は県内に姿を見せた。JR稲毛海岸駅前。人の波に向かって、小泉首相はつぶれた声で郵政民営化を訴えた。

 テレビで、街頭で何度も繰り返された主張。それでも聴衆は拍手と歓声で熱狂的に受け入れ、候補者の演説にはそっぽを向いた。

 「候補者なんて誰でもよかった。国民は小泉に一票を投じた」。自民関係者は圧勝に終わった選挙を振り返った。

 小泉首相の街頭演説に集まった聴衆に、政治色は感じられなかった。一般の市民が演説の時間を調べ、自分の意志で電車賃やガソリン代をかけ、会場にやってきた。

 県内も“小泉純一郎”という名の熱病に浮かれていた。郵政民営化の一点で、ふつうの市民が熱狂するすさまじさに圧倒された。

 民主躍進で押しつぶされていた保守回帰の思いが噴き出した。その思いが日本をどう変えようとしているのだろうか。一抹の不安はあるが、見守っていきたい。

 ■民主に大打撃

 千葉市長選では現職の鶴岡啓一市長が再選。支援した自公の強さが目立った。壊滅的な打撃を受けた民主は、地方選挙という足元から戦略の練り直しを迫られている。

  (林 容史)

い い 加 減 負 け 惜 し み や め れ

郵政以外は『争点隠し』 衆院選で自民圧勝 (東京新聞 茨城版 12/26)
 「郵政民営化法案に反対した議員は見通しを誤った。亀井静香さんも判断を誤って亀井派は分裂した。自分の仲間をつらい立場に追い込むことを、リーダーはよく考えなくてはならない」

 衆院選が公示された八月三十日。自民党の額賀福志郎氏が出陣式で語った言葉が今も忘れられない。有権者を前にしての第一声、批判の矛先が袂(たもと)を分かった亀井氏であったとしても、「そこまで言うのか」というのが正直な気持ちだった。

 公示前、自民党執行部は、亀井氏ら郵政民営化反対派に「非公認」のペナルティーを突きつけた。この結果、亀井氏はやむなく新党結成の道を選び、「抵抗勢力」のレッテルを張られた選挙戦を強いられた。

 投票日までの十二日間、自民党候補から何度となく「抵抗勢力」を批判する声を聞いた。その矛先は同様に法案に反対した野党よりもむしろ、つい最近まで同じ釜の飯を食っていた元自民党議員に向けられていた。

 今、思えば「党内をまとめられない法案が、なぜ選挙の争点なのか」という思いが強い。しかし、小泉首相が郵政民営化だけを争点に絞ることに成功した時点で、自然と候補者を民営化にイエスかノーかと色分けされ、自民候補もその点を最大限に利用した。

 県内の自民候補はいずれも民営化賛成派。本会議で棄権した梶山弘志氏も、選挙前に弁明書を党に提出し公認された。「刺客」とは無縁の県内では、次第に中村喜四郎元建設相と、夫の弔い選挙となった自民党の永岡桂子氏の戦いが最大の話題となっていった。

 しかし、ちょっと待ってほしい。自民大勝の陰に隠れ、年金や少子高齢化対策、外交問題など重要課題はほとんど議論が深められないまま投票日を迎えた。一転、選挙後には財務相が公然と消費税増税を訴え、首相は靖国神社を参拝。

 政府は在日米軍再編や米国産牛肉輸入問題の「解決策」を示した。

 一連の動きは「選挙前に大事なことは言うな」という思惑があったとみられても、しょうがない。当選した議員は選挙期間中、どこまでこれらの問題を語ったと言えるのか。

 小泉首相が「改革の本丸」と位置づけた郵政民営化。しかし振り返って見れば「争点隠し」選挙との印象をぬぐえない結果となった。

 (秦 淳哉=入社14年目。松本支局、社会部などを経て、現在は水戸支局で県政を担当)

 ◆メモ

 郵政民営化法案が参院で否決されたのを受け、小泉首相はただちに衆議院を解散、選挙に打って出た。県内7つの小選挙区すべてで自民、民主、共産が激突したが、自民は5選挙区で勝利した上、敗れた2候補も比例で復活し、全員が議席を獲得した。民主は自民王国の厚い壁を崩せず、現職の1議席を守ったのみ。ゼネコン汚職で失職した中村喜四郎元建設相も国政復帰を果たした。

はいはい負け惜しみ負け惜しみ
posted by 深淵 ◆tLy454Q/mI at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | マスゴミ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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